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日本ミツバチと蜜蝋ワックス

オレンジ色の花粉を付けて戻って来たニホンミツバチ

弊工房では一部の作品の最終仕上げのひとつとして手作りの蜜蝋ワックスを使っています。
このワックスの蜜蝋は工房の周りの巣箱に住んでもらっているニホンミツバチからいただいています。 工房の周りにミツバチたちの巣箱を置いてあげています。自然界では住宅難なのかこの巣箱にミツバチたちが春先に大挙してやってきて入居していきます。 気まぐれなこの巣箱に入居していたミツバチたちはたまに引っ越して行きます。空家になった巣箱の中には巣板が残っています。 この巣板が蜜蝋の原料になります。

屋久島産ミツロウを使った手作りの蜜蝋ワックス

弊工房では一部作品の最終仕上げのひとつとして手作りの蜜蝋ワックスを使っています。
空家となったミツバチの巣に残された巣板を溶かし、精製して蜜蝋にします。

屋久島ニホンミツバチの巣
ニホンミツバチの巣

溶かしたミツバチの巣を精製して
食用の植物性オイル、エゴマ油、クルミ油と配合します。

口に入れても安全なワックスが出来上がります。

実際ワックスをかける時は手袋なども必要なく
ワックス掛けが終わった後はちょっと余分についたワックスはもったいないので自分の手にすり込んでいます。

実際このオイルをオリーブオイルなどに変えるとハンドクリームにもなります。

こんなワックスですから一般的には安全性の問題ありません。

(ただ、クルミ油、エゴマ油のアレルギーの方や、一歳未満の乳児の方は、ハチミツを食べるとハチミツに含まれるとされるミツバチが媒介する土壌菌:ボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症を発症することもある、とされています。蜜蝋にもこの菌が含まれる可能性も考えられますので一歳未満の乳児のお子様には注意が必要かもしれません。)


最近のエゴマ油人気でエゴマ油の価格が高騰。現在はクルミ油のみでワックスを作っています。

食用クルミオイル
クルミ油

大群でやってきた!・・・日本ミツバチとの出会い。

よくニュースなどで「ミツバチ大発生でパニック!」
などとミツバチの大群が街中を乱舞しているのを見かけます。
春先から初夏にかけての巣別れの時期に多く見られます。専門用語で「分蜂:ぶんぽう」といいます。

蜂=刺す、というのが世の中の認識なのでパニックになるのは分からないでもないのですが、
そっとしておけばそのうち良い住処を見つけて飛び去ります。よっぽどのことがない限り刺すことはありません。

ミツバチがいることは環境が良い証拠です。

手乗りミツバチ
手乗り日本ミツバチ。なついているのかな。

屋久島に日本ミツバチがいることは知っていましたが、 工房の周りは杉の人工林が多く花蜜もなく、この周辺には日本ミツバチはいないと決め付けていました。 そんなある日 突然日本ミツバチがやってきました。



大群でやってきた 日本ミツバチが巣箱を見つけて巣箱の下の台に止まっています。



ゆっくりと巣箱の中に入っていきます。



試しに置いていた巣箱に 自然に入居しました。